2020年振り返り

今日で2020年も終わり。
1年前と色んなことが変わった。2019→2020は友人と我が家に集まって食べて飲んで、
街でいちばん大きい神社に0時めがけて出掛けて初詣したなあ。
今年は家でひとり。三が日の初詣も控える予定。

仕事もコロナの影響を受けた。
わたしの関わる案件は、国境・県域をまたいだ人の移動がつきもので、集客できてナンボ。
様々な制約の中でキャンセルせざるを得なかったプロジェクトもあったし、手探りで感染対策を講じてなんとか実施したものもあった。
去年までは過労死ライン上を行ったり来たりの忙しい職場だったけれど一変した。
わたしはある程度せかせかした環境で働く方が性に合っていることを再認識。

前置きが長くなってしまったけれど2020年を振り返るにあたり、いちばん書きたいことは「藤井風」。
コロナの影響で4〜5月は家から出ない・人に会えない時期だった。
テレビはみていて消耗される感覚があり、ラジオにハマっていった。
ラジオネームを考えてメッセージを送った。メッセージが読まれるときは本当に嬉しい。
部屋にひとりでいるけれど、誰かと繋がっている気がした。
メッセージが読まれるだけでも嬉しいけど、リクエスト曲もかけてもらえるともう有頂天。毎回radikoで何度も聞いてしまう。

その頃、FMでよくかかっていたのが藤井風の優しさという曲だった。
そのときは新しくおしゃれな人が出てきたんだなーぐらいで彼のYouTubeにもたどり着いていなかった。
あっさりしたファーストインプレッションだった。

それから、自粛ムードも薄れて仕事も段々忙しくなってきたこともありラジオから少しづつ離れていった。
そんなとき、報道ステーションで藤井風の特集が放送されるとTwitterで偶々みかけた。
あぁ、春ごろにラジオでよくかかっていた子か。
彼の姿を見たのはこれが初めてだった。一瞬で夢中になった。
武道館に行きたい。東京に行くには飛行機に乗ることになるだろうけど観たい。
当たるかわからないし、とりあえずチケット申し込んでみよう。
ここで一生分の運を使い果たしてチケット当選の知らせを受ける。
コンビニ支払も期限ギリギリ、紙チケット発券しても席もろくに確認せず当日を迎える。
※HELP EVER HURT NEVERはちゃんと聞きこんでいきました

わたしの拠点である街は当時コロナの状況が少し落ち着いていて、
むしろ東京は感染者が多くて大変なところみたいな風潮があったので、東京行きは念のため上司に相談し、了承を得た。
※ホウ・レン・ソウ大事

一人旅なんてすごく久しぶりだったし、買い物したり美術館みたりライブまでの時間も浮かれて過ごした。
東京異動への憧れも膨らみ、著名な神社へのお参りもしちゃったり。ご利益あるかな。

日が傾きはじめ、会場の武道館に向かうことに。
コロナのこともあって地下鉄に乗ることには少しだけ抵抗があり時間も余裕があるし歩いてみようと思った。
足取りが軽い。HEHNをヘッドフォンで聞きながら。

武道館に着いた。電子チケットのひとは正面から入れるのか。写真撮りやすそうでいいな。
紙チケット組は正面向かって少し左側に並ばされていた。
このときは自分のチケットのすごさにまだ気付いていない。

スタッフさんに検温してもらい、身分証を提示して中へ。
訳もわからず待ってポスターの写真を撮って、いよいよ客席だ!
アリーナ席とはわかっているけど、どの辺かな。
わ、2列目!すごいじゃーん!前から2番目ってことはここかな。あれ、千鳥配置じゃないの?すぐ隣に人がいる。
背面の席番号をみるとこれは3列目。え、わたしの2列目って実質1列目じゃん…
ことの重大さをやっと自覚した瞬間。ステージまでは大体5メートルぐらいか。肉眼で間違いなく見られるレベル。

開演10分前ぐらいに、謎の衣装ケースみたいなものがゴロゴロ運ばれてきた。
大人10人ぐらいがかりで。あのケースに藤井風入ってただろとわたし今でも思っています。
誰とも分かち合うチャンスないんだけれども。

開演してからのことは、目に耳に焼き付けたつもりだけど今になっても上手にアウトプットできない。
ただ負の感情がすーっと浄化されていくようだった。明日から死ぬ日までまたわたしの人生を生きていこうと思った。

23歳の青年に教わることばかりだ。
わたしも人に優しくなりたい。
周りの人たちに軽やかに接したい。

2021年も彼の音楽に助けられながら、日々過ごしていこう。
ありがとう。来年もどうぞよろしく。